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【レザークラフト初心者】あなたはカバン向き?サイフ向き?

レザークラフトの思考
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もしあなたが、レザークラフトは趣味だから、これからも「楽しければ満足!」というなら、この記事は読み飛ばしてもらっても構いません。

しかしレザークラフトを副業、または本業にして収益を得たいと考えているなら、これから作っていくアイテムは、カバンかサイフのどちらかに絞り込んだほうがいいでしょう。

なぜなら、カバンとサイフとでは、ものづくりのジャンルが全く違うからです。

もしかしたら、すでにカバンとサイフのものづくりが全く違うことを痛感して、方向性に悩んでしまっているかもしれませんね。

しかし、もう悩みは無用です。

この記事では、ものづくりの観点からカバンとサイフの違いについて、くわしく解説していきます。

なので、読み終えたときには、自分がどちら(カバンまたはサイフ)のものづくりに向いているのかがわかり、方向性に悩むこともなくなるでしょう。

【カバン】【サイフ】はじめにジャンルを決めましょう!

ものづくりをはじめる前に、まずはカバンまたはサイフのジャンルを決めましょう!

カバンとサイフのものづくりを、食のジャンルに例えると「和食と洋食の違い」はあると思っています(食のプロではないので推測ですが)

プロの料理人を目指すときには、まずは日本料理なのかフランス料理なのか、食のジャンルを決めてからスタートするはずです。

これはレザークラフトでも同じことがいえます。

一般的にレザークラフトといえば、カバンやサイフ(または革小物)作りをイメージすると思います。

私はどちらも経験していますので、カバンもサイフもものづくりを教えることはできますが(優秀でしょ^^)

しかし、こんな私ですら「クツやジャケット作りを教えてほしい」といわれても、経験したことがないので教えることはできません。

このようにレザークラフトのプロでさえ、専門外のアイテムは作り方がよくわからないといったことがあるのです。

ちなみに「あなたはカバンとサイフのどちらを作ってみたいと思っていますか?」

実のところ、製品の出来栄えを左右するのはポイントを抑えているか否かです。

ですから、最初に述べたカバンとサイフのものづくりにおけるジャンルの違いは、抑えるべきポイントさえ理解してしまえば、案外簡単にクリアできてしまうので安心してください。

では、その抑えるべきポイントを踏まえて、性格的にカバン向きかサイフ向きかも解説していきます。

【レザークラフト初心者】あなたはカバン向き?

大雑把な性格はカバン向きです。

では、その理由をお伝えしていきます。

2005年頃の私は、イタリアの某ブランド(誰でも知っている超有名な)の修理を請け負っていました。

いつも届く修理品の中には、呆れて笑ってしまうようなものもありましたので、その一部を紹介します。

たとえば

「カバンのポケットの底が縫われていなかった」

「付属の金具が固定されていなかった」

「ブランドのタグが付いていなかった」

など

はじめは「偽物のコピー品?」「日本とイタリアとの国民性の違いかな?」などと思っていました。

正規のギャランティーカードが付いた修理品ですし、スーパーブランドだけに本来はありえないことです。

一方サイフの修理では、このような呆れた内容はほとんど見当たらなかったたので、おそらく作り手(カバン職人)の意識(性格)の問題なのだと推測します。

カバンの縫製は1ミリ歪んでも、その箇所を目を凝らして見ないかぎり気がつきませんよね。

もし見つけたとしても、単なる誤差と考えてすぐに忘れてしまうかもしれません。

ですからカバンは、ミリ単位の繊細さより、感性を活かした(大雑把な)ものづくりに向いているといえるでしょう。

【レザークラフト初心者】あなたはサイフ向き?

几帳面な性格はサイフ向きです。

では、その理由をお伝えしていきます。

私がはじめてサイフを作ったときには、あまりの出来の悪さに落ち込みました。

なぜなら、カバン職人だったからです。

とりあえず、カバンと同じ要領でサイフを作ってみましたが、あちこちが歪んで満足な出来上がりにはなりません。

縫製がうんぬんというより、最初の型紙を切るときからうまくいかず、どうしても直線が歪んでしまうのです。

ですからしばらくは、直線を正確に切る練習ばかりひたすら繰り返しやっていました。

「たかが0.5ミリ、されど0.5ミリ」

カバン同様にサイフの型紙を作る理屈はわかっていても、1ミリ以下の歪みを克服できなければ、歪んだサイフが出来上がってしまいます。

サイフにカードを入れたら不揃いだったり、ホックの位置が0.5ミリでもズレたら本体が歪んで見えてしまうので、すぐに不良品だとわかります。

ですからサイフ作りは、とても繊細なのです。

まとめ

まずは、カバンとサイフのものづくりを、食のジャンル(和食と洋食)の違いに例えてお伝えしました。

レザークラフト初心者も、はじめにジャンルを決めましょうね。

もし決めかねているなら、大雑把な性格はカバン向き、几帳面な性格はサイフ向きと自分の性格に照らして判断してみてください。

ちなみに、私が自分の経験を踏まえてアドバイスするなら、、、

はじめにサイフの繊細な基礎を習得、それからカバンで感性を活かしたレザークラフトを実践していくことをオススメします。

最後に、カバンもサイフも習得したものづくりの技術は、どちらにも応用できますので安心してくださいね。

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